TOP >

白骨温泉

白骨温泉
温泉・宿泊施設

温泉を食べて≠ンないか。長野県・白骨温泉は、4年前の入浴剤混入問題から脱却すべく「湯アップ白骨温泉」を宣言。温泉の湯で炊いたおかゆでコロッケやおやきを作るなどイメチェン作戦≠ノ乗りだした。約1400年の歴史ある温泉は飲泉もOK。入って飲んで食べて…温泉の3冠王≠ヘ見頃を迎えた紅葉にも負けず赤く燃えている。

【漬かって飲んで】
 赤、黄、紅葉に囲まれて湯煙を上げる乳白色の露天風呂。JR中央線松本駅で松本電鉄に乗り換え、新島々駅からバスに揺られること約1時間。途中、バス1台がようやく通れるほどの細い道をすり抜けながら着いた標高約1400メートルの白骨温泉は総天然色、いや地デジ≠フ世界だった。

 「武田信玄の隠し湯」「3日入れば3年風邪をひかない」などと伝えられる秘湯。硫黄のにおいがするのは含硫黄―炭酸水素塩泉のため。?軒ある旅館のうち最も大きい「泡の湯」の露天風呂(約120平方メートル)に身を沈めたが、じかに触れた温泉は白にやや緑がかった感じ。源泉約?度とぬるめだが、実にやわらかで、日ごろの疲れがつま先から抜けていく。

 そんな名湯に衝撃が走ったのは?年7月。週刊誌が入浴剤混入問題を報道。秘湯ブームに乗って右肩上がりだった温泉客が3割も減少した。「旅館の大型化に伴う工事で湯脈が変わり白濁が弱まったため、一部で入浴剤を入れた事実はあったが、今は問題ない。客足も戻っているが、まだ前のようには」とは旅館「白骨ゑびすや」の専務取締役・宇田厚さん。

【プログラム多彩】
 そこで今年7月、温泉としての原点回帰と発展を目指して「湯アップ…」作戦を開始。中でも力を入れているのが、胃腸病や糖尿病、肝臓病などに効能があるという温泉を生かした「健康&食」キャンペーン。その1つが温泉がゆで作るコロッケとおやき。ともに野沢菜と昆布茶の葉を入れて塩をまぶした生地で、おやきは直径10センチ、厚さ5ミリほどに平たくして両面を焼くだけだが、コロッケは一口大で冷凍したものを揚げる。全旅館で夕・朝食に出している。

 そのほか、各旅館に「湯元」「絹の湯」などの湯号を付けたり、「内湯めぐり」を始めるなどプログラムは多彩。湧(わ)きだした時は透明で、空気に触れると白くなる白骨の湯。関係者の努力で白濁度は増すに違いない。

 白骨温泉がある松本市は城下町として知られるが、実は水の都≠ナもある。市内の各所には女鳥羽(めとば)川をはじめ松本城のお堀の水が流れ、清水が湧(ゆう)出。同城を中心に湧水群を歩いて回る3つの「水巡り」コースが設けられている。

 1番人気≠ヘ同城から約?分の「源智の井戸」。約400年前から飲まれている水で、約50メートルの深さから毎分500ミリリットル湧出。湧水群では数少ないミネラルの多い硬水だ。また、同川沿いの「槻井泉(つきいずみ)神社の湧水」が高さ約20メートルのケヤキの下に湧く泉なら、「女鳥羽の泉」は市街地唯一の醸造元「善哉(よいかな)酒造」が酒造りに使う湧水。

【トップ級観光地】
 マイカー規制のためバスかタクシーに乗り換えなければならないが、上高地や乗鞍エコーラインに手軽に行けるシチュエーションは観光地としてトップ級。コロッケやおやきは地元ならではの味だけに、宿泊時しか楽しめないのはもったいない。

 車なら中央・長野自動車道松本ICから約1時間。白骨温泉にはホテル・旅館11軒。土産用のコロッケ(1パック12個、980円)とおやき(同10個、780円)はクール便での郵送のみ。問い合わせは同温泉観光案内所

周辺の釣り関連店舗