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「トトロ」の舞台・武蔵村山市

「トトロ」の舞台・武蔵村山市
観光・レジャー施設

東京・武蔵村山市など5市1町に広がる狭山丘陵は自然がいっぱい。同丘陵西端にある都立野山北・六道山公園には遊歩道も整備され、雑木林の中、木漏れ日を浴びながらのウオーキングも楽しい。都心からほど近い里山にはあちこちに懐かしい故郷の光景があった。

【「トトロ」の舞台】
 多摩モノレール・上北台駅が旅の起点。現地に行けば観光地図のひとつも手に入るさ…の無計画さがたたって、大型トラックの行き交う新青梅街道を歩く。いいかげんうんざりして、道を1本入ると農家の軒先には柿が色づく里の秋。畑が広がりのどかな風景があった。「市内産農産物直売所」ののぼりの下では、とれたての野菜が売られている。その後、のぼりはあちこちで見かけたのだが、直売所は市内に67カ所もあるそうだ。無農薬の里イモ(200円)を買ってみる。

 同駅から40分ほどの市役所でウオーキングマップを入手。青梅街道から、長圓寺の先、丘陵地の谷間である「谷戸(やと)」に沿って続く道を選ぶ。

 「静かな静かな里の秋…」。懐かしい童謡が口をついて出る。航空写真などで見ると狭山丘陵は「緑の島」。東西11キロ、南北4キロ、広さは3500ヘクタール。映画「となりのトトロ」の舞台としても知られている。里山は「ヤマ」、人里は「ハラ」と呼ばれていた…と市立歴史民俗資料館にある。薪(まき)や落ち葉の肥料、そして季節の恵みをもたらす「ヤマ」と人との共生は、いまでいうエコロジーの舞台でもあったのだろう。

【かやぶきを再現】
 途中、道に迷ったりしながらも「里山民家」を目指す。江戸時代中後期に狭山丘陵南(現在の東大和市)にあった名主クラスのかやぶき民家を2000年に再現。無料で公開している。いろりが切られた板の間ではコマやお手玉、庭の竹馬で自由に遊べる。画材道具を抱えた老人グループが童心に帰って昔遊びに興じている。「60年前には乗れたのに…」。竹馬に挑戦したのは白髪の画家≠セった。

 縁側に腰掛けてぽかぽかとした秋の日を浴びる。絡み合った心の糸がゆっくりとほぐれていくような気がする。

 里山ボランティアの「スズメバチに気をつけて。ハチは手で払わず、身を低くしてじっとしていれば大丈夫…」のアドバイスを受け、尾根筋≠フ道を「かたくりの湯」へ向かう。途中、ポツンポツンとあちこちで小さな音がするのに気がついて足を止めた。落ちたドングリが落ち葉に当たる音だった。雑木林の木が一斉に話しかけてきたような気がした。紅葉の見頃は今月下旬頃から。

【ご当地「村山うどん」】
 ○…武蔵村山市のご当地食≠ェ「村山うどん」。専門店のほか、めんの玉売りをする製めん店などが点在してある。市役所にほど近い「一休」=?042(520)1919=で「肉汁かてうどん」を食べる。ざるうどんでめんは褐色につや光る。2玉570円、3玉670円…と腹具合に合わせてめんの量を選べる。追加は1玉110円。ほどよいコシもあってふんわりと優しい食感。天ぷら(70円)はセルフサービスで。

【最後は温泉で】
 ○…里山ウオーキングの終点は村山温泉「かたくりの湯」=?042(520)1026。地下1500メートルからくみ上げた天然温泉を加温。露天風呂やサウナ、レストラン、休憩スペースを併設。料金は市外在住者の大人で平日700円、土・日・祝日800円。3時間まで。

 武蔵村山市へはJR立川駅、西武拝島線・玉川上水駅から多摩モノレールで上北台駅。市役所方面へは市内循環バスがある。公園内の道は整備されているが、すべりやすい所もあるのでウオーキングシューズ、水筒などは必携。

 基本は丘陵歩き。里山民家、歴史民俗資料館の入場は無料。うどんを食べて、温泉に入って、バスで移動しても1500円ほど。コストパフォーマンスは抜群。野山北・六道山公園にはフィールドアスレチックコースもあり家族連れでも楽しめる。

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